杭が溺れた幼児を救った話

いつも歩く川のほとり、私の散歩道が写っています。 北国新聞 2016.1・8今年初めての友禅流しが浅野川で行われとの記事でした。 黒留袖の反物を杭に固定し、生地に置いたのりを冷たい水で洗い流します。みなさん目につくのは美しい花模様ではないでしょうか…

いのちのバトンタッチ 2

本を読まれたというHさんから、お便りをいただいたことがありました。K大医学部教授の御主人が追試の学生に対して、 「『あなたにあえて・・・』を読みレポートを提出する」 との課題を与えたと書かれていました。・・・・・ 素晴らしい本を読ませて頂きま…

いのちのバトンタッチ 1

郁ちゃん 金丸先生からの年賀状に、 「あれから毎年大学一年生に“郁ちゃんの授業”を続けています」 と書かれていました。木造校舎最後の一年生、 この時の担任が金丸先生でした。写生会での校舎の絵 大好きなので何度も載せています。 人望の厚い先生は、小…

「永訣の朝」

西田幾多郎記念哲学館 昨日の「つらら しゃべった!」のコメントで、 iireiさんが宮沢賢治の「永訣の朝」に触れてくださいました。そのとき、以前西田幾多郎記念哲学館でお聞きした 山折哲雄講演会を記事にしたとき、「永訣の朝」を書いたことを思い出したの…

つらら しゃべった!

隣の保育園の“つぶやき集”から つららを見つけ、つららから水がポトンと落ちるのを見て友達との会話 「つらら、しゃべった!ぽっとんって言った」 「つらら、ぽとぽと言ってしゃべった!」 「つららさん、春かどうかおしえてよ」 (3歳児) 「りんごって、…

でんでんむしのかなしみ

浅野川のアオサギ 「ごんぎつね」で有名な新美南吉(にいみなんきち) に、こんなやさしいお話がありました。 でんでんむしのかなしみ 新美 南吉 一ぴきの でんでんむしが ありました。 あるひ、そのでんでんむしは、たいへんなことに きが つきました。「わ…

辻占あそび

郁ちゃん おぼえているよね。 お正月に集まった時、おせち料理の後に決まって開くのが辻占(つじうら)、 わいわい、がやがや、中身を見せ合っていつも賑やかだったよね。金沢では、お正月の時期だけ出回る色とりどりの辻占を、 縁起物として家族で楽しむ風…

ほめる達人

郁ちゃん どんな心境の変化でしょうか。 最近、食事の後に 「ああ、おいしかった!」 と言うのが、お父さん(夫)の口癖になったのです。おかずが何だったか、味がどうだったかは無頓着、 これは口癖なので勝手に出てくるようです。ついには、食後の薬を飲ん…

花のたましい

近所の庭に ままごとの御飯 花のたましい 金子みすゞ 散ったお花のたましいは、 み佛さまの花ぞのに、 ひとつ残らずうまれるの。 だって、お花はやさしくて、 おてんとさまが呼ぶときに、 ぱっとひらいて、ほほえんで、 蝶々にあまい蜜をやり、 人にゃ匂いを…

罪業深重のわれら

今日の青空 「五木寛之の新金沢百景 」というテレビ番組があるのですが、 先日話されていたのは、 「冬の時こそ思索が深まる」というものでした。 季節の冬ばかりでなく、 人生の冬にも重ねておられるようでした。 よく講演会でもお聴きし今も心に残っている…

金沢は「コンパクトシティ」です

郁ちゃん、きのうはシロサギ母子にも出会いました。 地元紙のコラムにこんな一文があってびっくりしました。北陸新幹線開業で「想定外」があったが、 金沢でたくさんの観光客が「歩いて市内をめぐる」のもその一つ・・・だと。(ええっ、そんなの当たり前で…

ユリカモメ

寒さの訪れと同時に、浅野川にユリカモメの一群が飛来しました。 一列に並ぶのが好きみたいです。数えたら40羽いました。 何かの拍子に、一斉に舞い上がりました。 飛来しているのは、 浅野川大橋を挟んで東茶屋街の反対側、主計町茶屋街の河畔です。 左が…

かぶら寿司

かぶらにブリをはさんで麹漬けにする“かぶら寿司”は、 作るのに手間がかかりますが、毎日食べたくなる絶品です。 冬の季節は高級料亭の定番で、金沢土産でも人気の一つです。知り合いの料理名人の奥さんが、手作りしたのを毎年届けて下さいます。 あまりにお…

闇の中に浮かぶ白いサギ

伊集院静さんの「東京クルージング」が地元紙で連載中です。松井秀喜氏がニューヨークヤンキースに入団した時から、 ずっと取材していた記者の話です。 この記者は、弱冠39歳で世を去るのですが、その方と松井選手との交流をもとにした実話をアレンジして書…

“しあわせ”って

病状が進んで外出が困難になった時、 あなたが飼い始めたのが仔犬のビッキーでした。 こんなに元気な時もあったのに・・・ あっというまにあなたのそばへ行ってしまいました。郁ちゃん ビッキーとたわむれていますか? 隣の保育園の“つぶやき集”から雪が降っ…

妻への挽歌3000回

郁ちゃん あなたに導かれて佐藤修さんのブログに出会ったことがご縁となり、 このブログを始めていたわたしです。「ブログを書き続けてきたおかげで、 私自身は毎日、節子との時間をかなり共有できています」 とおっしゃる佐藤さんが続けておられるから、 私…

「王女メディア」

自らの運命を嘆き、呪い、そしてメディアは、復讐を決意する。 『この私をかよわい女、いくじのない女だと、誰に思わせておくものか──』2か月に一度の金沢市民劇場の例会は、 幹の会+リリック座公演、『王女メディア』でした。 ギリシア悲劇の三大作家の一…

「若者たち」

小さき者が懸命に生きる姿に接したら、 名曲「若者たち」が思い出されました。 コーラスグループ“ザ・ブロード・サイド・フォー”

小さき者よ

えらいなあ〜しっかりしてるわ。 登校前にゴミ出しのお手伝い、1年生と2年生の兄弟。「あのねえ、きのうね、楽しいこといっぱいあったよ!」 私と仲良しの二人、夢中になって話しかけてくるので、 おしゃべりしながら一緒に歩きました。「妹と3人、本当のお…

内灘サンセットパークからの立山連邦

内灘町の高台に位置する道の駅「内灘サンセットパーク」に立ち寄りました。日本海と河北潟にはさまれ、 白山から立山まで見渡せる絶好のロケーション。 今日の見晴らしは最高でした。河北潟の向こうに立山連邦 上の写真の右側を拡大したもの 立山の右方向に…

その悔やみが胸にある限り

心に残る一節がありました。 私の気持ちにぴったりです。・・・・・ 人は過ぎてしまった時間には、二度と戻ることはできない。 波打ち際の濡れた砂を歩くのと同様に、 残したはずの足跡はすぐに波に洗われて消えて行くものなのだ。 それでも、もう少しましな…

コウライアイサ

左がカワアイサ♂ 右がコウライアイサ♂ かな? 世界的稀少種のコウライアイサ、 もう飛来しているようなので、暖かい日に犀川へ出かけたのです。「あれがコウライアイサだよ」と教えてくれる人がいたのですが、 川幅が広くて、独特のきれいな羽模様がいまいち…

「シェア金沢」

なんだか見たような風景が映っています。偶然目をやった今朝のモーニングショー、 “中高年の移住計画始動へ”の特集では、 近くの「シェア金沢」が大きく取り上げられていました。 サ高住とはサービス付き高齢者向き住宅 あれ?先日書いたばかりのアルパカが…

冬のずわい蟹

車で1時間の休暇村「能登千里浜」で一泊してきました。海辺が好きで毎年行きますが、 石川産ブランド蟹“加能蟹”がお目当てでした。 ゆで姿のままのアツアツを食べると、ほっぺたが落ちる美味しさでした。休暇村は長谷川等伯「松林図屏風」の風景が広がったよ…

どうしてだろうと

浅野川にもセグロカモメ どうしてだろうと まどみちお どうしてだろうと おもうことがあるなんまん なんおくねん こんなに すきとおる ひのひかりの なかに いきてきて こんなに すきとおる くうきを すいつづけてきて こんなに すきとおる みずを のみつづ…

『母と暮せば』

映画『母と暮せば』観てきました。「浩二、元気にしてる?」 「そんなわけないだろう?ぼくは死んでいるんだから」 涙なしには見られませんでした。会いに来てくれた浩二は亡き郁代と重なり、 私にとっても母と子の幸せな時間が流れるのでした。 『母と暮せ…

「“いたい いたい”っていってるよ!」

冬ソナ通り 落葉 12月13日 落ち葉の季節、毎年思い出す幼児のつぶやきです。 メタセコイア並木の落ち葉が、道路を埋め尽くしていた。 その道を車で通っていたら 子「“いたい いたい”っていってるよ!」 母「だれが?」 子「はっぱさん」 (2歳児)冬ソナ通…

十億の人に十億の母あらむも

「十億の人に十億の母あらむも わが母にまさる母ありなむや」暁烏 敏(あけがらすはや) 歌碑 “加賀の三羽烏”のおひとり、 暁烏敏師(1877年 - 1954年)は、 真宗大谷派の宗務総長をされ、「念仏総長」として慕われました。師が生まれた明治時代、世界全体の…

アルパカの赤ちゃん

近くの「Share金沢」で7日、 飼育されている雌のアルパカ「もみじ」が赤ちゃんを出産したとのことで、 翌日見に行ってきました。生まれたばかりのアルパカの赤ちゃん かわいい! 母親の「もみじ」 父親の「まっち」 赤ちゃんは「まっち」に似て 黒毛が特徴…

富士山はいきなり高いんじゃなくて

〈折々のことば〉 239 鷲田清一富士山はいきなり高いんじゃなくて、裾野が広いから高いんだよね。 柳家小満(こまん) 富士の裾野には、足がすくむような原始の深い樹海があり、 反対側には製紙工場の細長い煙突群がある。 いくつもの登山口がある。 稽古を…